【1月22日 AFP】南太平洋の島国トンガの国民は22日、今月15日に海底火山フンガトンガ・フンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha'apai)の大規模噴火と津波に見舞われた祖国を復興する決意を示した。

 国連(UN)によると、トンガ人口の80%以上が被災した。しかし、同国人ジャーナリストのマリアン・クプ(Marian Kupu)氏によると、清掃活動などの復興に向けた取り組みが始まる中、大半の国民は断固として祖国にとどまる意思を示している。

 クプ氏は「私たちはここに残りたい。これがトンガ人のアイデンティティーだから。祖国を復興し、一致団結して前に進みたい」「生まれ育った国を離れたくないというこの気持ちは、プライドのようなものだ」とAFPに語った。

 火山灰で飲料水が汚染され、農作物も被害を受けたほか、少なくとも二つの村が壊滅。1立方キロの噴出物が出たとみられ、専門家は火山活動が「数週間から数か月」続くだろうとしている。

 津波で壊滅的な被害を受けたアタタ(Atata)島の男性は、「両親の墓があり、自分が生まれ育った故郷だから戻りたい」「政府でも誰でも構わないから、島に戻れるよう復興を支援してほしい」とクプ氏に語ったという。(c)AFP