【1月20日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは19日、第17節延期分の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はアウェーでブレントフォード(Brentford FC)に3-1で勝利した。

 この一戦では、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が途中交代にいら立ちの反応を見せて勝利がかすんだが、ユナイテッドのラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)暫定監督は同選手を擁護した。

 GKダビド・デ・ヘア(David de Gea)の好パフォーマンスに助けられ、前半を無失点で折り返したユナイテッドは突如勢いづき、アンソニー・エランガ(Anthony Elanga)の得点で後半早々に先制すると、メイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)とマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が追加点をマークした。

 リーグ戦で3試合ぶりの白星を挙げたユナイテッドだが、この夜の印象として長く残りそうなのは、71分にラングニック暫定監督が決断した途中交代にロナウドが見せた不機嫌な態度だった。

 首を振ってぶつぶつと独り言をつぶやいたロナウドは、ラングニック暫定監督とすれ違った際に何かを言っている様子だった。

 ベンチに座ったチームメートが居心地悪そうに目をそらす中、いら立ちのあまりベンチコートを地面に投げつけたロナウドは自身の胸を指さしていた。

 当初は気に留めずにいたラングニック暫定監督はその後、ロナウドの隣に座り、脚に手をやりながらなだめようとした。

 しかし、ロナウドの行動について問われたラングニック暫定監督は、苦言を呈すことなく「普通のことだ。彼はストライカーだから得点を決めたいと思っている。彼は軽いけがから復帰した。私としては、ここ数日のうちにもう1試合あると心にとどめておくことが重要だ」とコメントした。

 一方、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はステーフェン・ベルフワイン(Steven Bergwijn)が後半アディショナルタイムに2得点を挙げ、レスター・シティ(Leicester City)に3-2で劇的な勝利を収めた。

 パトソン・ダカ(Patson Daka)のゴールで先制するも、前半のうちにハリー・ケイン(Harry Kane)に同点弾を許したレスターは、ジェームズ・マディソン(James Maddison)が勝ち越し弾を挙げ、劣勢ながら勝利を手にするかに思われた。

 しかし、今季のリーグ戦で無得点だったベルフワインがベンチから途中出場を果たすと、劇的な形で試合をひっくり返した。

 昨年11月に就任したアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督のリーグ戦初黒星を免れたトッテナムは、ライバルであるアーセナル(Arsenal)を上回って5位に浮上。消化試合数が三つ多い4位ウェストハム(West Ham)に1ポイント差と迫っている。(c)AFP