【1月19日 AFP】世界保健機関(WHO)は18日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)について、終息には程遠いと警鐘を鳴らした。フランス、ドイツ、ブラジルでは、過去24時間の新規感染者数が過去最多を記録した。

 世界各地で感染力の強い変異株「オミクロン株」の感染が急拡大しており、各国政府はワクチンの追加接種を急ぐ一方、新たな措置の適用を余儀なくされている。

 新たな感染拡大の中心地となっているのは欧州。ドイツでは18日、新規感染者11万2323人、死者239人が報告された。フランスではこのところ、1日当たりの新規感染者数は平均約30万人で、当局が発表した最新のデータによると、過去24時間の新規感染者は過去最多の46万4769人に上った。

 またブラジルでも同日、1日の新規感染者が13万7000人を超え、過去最多を更新した。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はスイス・ジュネーブの本部で行われた記者会見で「このパンデミックは終わりには程遠い」との見方を示した。

 さらに「概してオミクロン株は、深刻度が比較的低いかもしれないが、これを軽度の疾病とする見方は誤解を招く」と述べ、同株の軽視は禁物だと警告した。(c)AFP/AFP bureaus