香港、ハムスター大量殺処分へ コロナ検出
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【1月19日 AFP】香港当局は18日、ペットショップのハムスターが新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことを受けて、約2000匹を殺処分すると発表した。香港は、厳格な「ゼロコロナ」戦略の徹底を進めている。
ハムスターなどの小動物の殺処分が決まったのは、香港内のペットショップに関連した新型ウイルス感染症例が報告されたことがきっかけだった。
食品・衛生局の陳肇始(ソフィア・チャン、Sophia Chan)局長は記者会見で、ペットショップでハムスターを扱っていた従業員と客が陽性となったことを受け、公衆衛生を守るための措置を取ると説明。
同局長は「国際的には、ペットが新型コロナウイルスを人間に感染させるという証拠はまだないが、われわれは感染のいかなる媒介に対しても予防措置を取る」と述べた。
従業員が感染したのは、香港では少なくなった変異株の「デルタ株」とされる。
繁華街の銅鑼湾(Causeway Bay)のペットショップで販売されていたハムスターのうち、11匹が簡易検査で陽性反応を示した。これらのハムスターはオランダから輸入されたものとみられている。
保健当局は先月22日以降にハムスターを購入した人に対し、殺処分の対象となる動物を手放すよう呼び掛けている。
当局は店舗とその倉庫から約1000匹のハムスターを押収し、殺処分する予定。従業員と客は、感染の有無を調べるため検査を受けるという。同店は18日、閉鎖された。
また、香港内の他のペットショップ数十店のハムスターも、約1000匹が殺処分されることになっており、休業が命じられた。当局は、小型哺乳類の輸入も一時停止する方針。(c)AFP/Holmes CHAN