【1月20日 AFP】四大大会(グランドスラム)通算2勝のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は19日、テニス界がノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)のワクチンをめぐる騒動に揺れる中、女子ツアーの接種義務化を支持する考えを示した。

 ベテランのアザレンカは、新型コロナウイルスにより生じた課題に対処するWTA選手協議会(WTA Players' Council)のメンバーを長きにわたって務めている。

 そしてその課題は、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)の開幕前夜に国外退去となったワクチンに懐疑的なジョコビッチをめぐる混沌(こんとん)と混乱によって浮き彫りとなった。

 同大会に出場中のアザレンカは、ワクチン強制は法的に困難であると認めつつ、ワクチン未接種者にプレーさせない方針を女子テニス協会(WTA)が考慮しているのであれば、それは「全ての人に有益」だと話した。

「私の立場はとても明快。私は科学を信じている。自分自身のために受けたワクチン接種を信じている」

 しかし元世界ランキング1位のアザレンカは、ワクチン接種の強制は問題を生む可能性があると認めつつ、「義務化が許されない国もある。WTAツアーに何かを法的に強要することは課題をはらむが、それこそ私たちが直面することだと思う」と前向きな姿勢を示した。(c)AFP