【1月19日 AFP】中国・陝西(Shaanxi)省で、デート中に新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が導入され、一緒に住むことになったカップルが婚約した。

 趙暁青(Zhao Xiaoqing)さん(28)は昨年12月半ば、別の都市に住む男性とのデートで、男性が家族と同居する家を訪れた。

 中国の小都市や地方では、親や友人の紹介でデートをする時、相手の家族とも会うことが多い。

 趙さんは17日、地元メディアJimu Newsに対し「泊まるなんてまったく考えていなかった」と振り返った。趙さんが男性と会うのは2回目だった。

 しかし、男性の地元である咸陽(Xianyang)市は、デート中にロックダウンを宣言。趙さんは帰れなくなってしまった。

 気まずい始まりだったが、いつしか引かれ合い、ついに婚約を決めた。

 インターネットでリンゴを販売する趙さんは、「リンゴを売るためのライブ配信を彼の家でしなければならなかった。どんなに夜遅くなってもいつもそばにいてくれてうれしかった」と語った。「気が合うし、とてもうまくいっている。お互いの両親も喜んでいる」

 趙さんの話は、中国のソーシャルメディアで話題となっている。中には「1、2年後、飽きて離婚するかも。出会ってすぐに結婚して、そんなふうになったカップルをたくさん見てきた」と忠告する人もいた。

 中国では数日前にも、ロックダウンのためデート相手の自宅で1週間生活せざるを得なくなった河南(Henan)省の女性が話題となった。しかし、この女性は相手の男性が無口過ぎると愚痴をこぼしており、ロマンスは芽生えていない。(c)AFP