【1月19日 AFP】ジャマイカのボブスレー五輪代表チームが、北京冬季五輪で史上初めて3種目での大会出場を決めた。

 ジャマイカの男子4人乗りが五輪に出場するのは24年ぶり。同種目は、カリブ海(Caribbean Sea)の島国ジャマイカが初めて冬季五輪に挑戦する様子を描いた映画『クール・ランニング(Cool Runnings)』の構想の基になった。

 同国代表チームは公式ツイッター(Twitter)で「氷上の炎が見られるだろう」と記し、「ジャマイカがボブスレーの3種目で五輪出場権を勝ち取るのは今回が初めてだ。男子4人乗りと男子2人乗り、女子1人乗りでの出場だ」と続けた。

 しかし課題に直面していることを示すかのように、チームは昨年11月から「氷上で最もホットな競技のためのクールなそり」のプロジェクト名で、新しい備品の購入代金19万4000ドル(約2225万円)をクラウドファンディングで集めている。しかし今のところ、資金は4000ドル(約46万円)ほどしか集まっていない。

 また、女子2人乗りではタイブレークの末に北京五輪出場を逃した。しかし補欠の一番手には入っているため、出場国が枠を諦めた場合、五輪に出場できる。

 ジャマイカのボブスレー代表は、1988年のカルガリー大会で五輪の栄冠という不可能な目標に挑戦して大きな話題を呼ぶと、1993年に公開された映画『クール・ランニング』で描かれた彼らのストーリーは世界中の人を魅了した。

 その大会で、土壇場で出場メンバーに入ったクリス・ストークス(Chris Stokes)氏は、現在はジャマイカ・ボブスレー・スケルトン連盟(JBSF)の会長を務めている。(c)AFP