ジョコビッチ選手に「不当な扱い」 セルビア大統領、豪を非難
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【1月15日 AFP】オーストラリア政府が男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)選手のビザ(査証)を再度取り消したことを受け、同選手の出身国セルビアのアレクサンダル・ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領は14日、豪州による「不当な扱い」を非難した。
ブチッチ氏はソーシャルメディアに「なぜ彼を不当に扱うのか、なぜ彼だけでなく家族や国家全体にまで八つ当たりするのか」と投稿した。
ジョコビッチ選手は、歴代最多となる四大大会(グランドスラム)通算21勝目を懸け、メルボルンで17日に開幕する全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に臨もうとしている。
新型コロナウイルスワクチンの接種は受けていないものの、今月5日にメルボルンに到着した際には、先月16日のPCR検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを理由に接種を免除されたと主張していた。
だが入国管理局は免除措置を認めず、ビザの取り消しを決定。ジョコビッチ選手は市内の入管施設で4夜を過ごしたが、裁判所によりビザ取り消しが無効とされ、解放された。
豪州政府は14日、ジョコビッチ選手のビザを再び取り消し、同選手を拘束する方針を決定。これに対し同選手側が即座に異議を申し立てたため、政府の決定は一時的に差し止められ、15日朝に連邦裁判所で審問が開かれることとなった。(c)AFP