4回目の接種開始 ワクチン先進国イスラエルのオミクロン株との闘い
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■「科学的に証明されていなくても」
イスラエルでは、国内に住む成人の80%以上が新型ウイルスのワクチンを2回接種しており、50%以上が3回目の追加接種を受けている。
ベネット首相は昨年12月、オミクロン株に対処するため、世界に先駆けて4回目の接種を実施する意向を表明。効果に関する科学的な根拠が乏しい中、政府は感染リスクの高い人々を対象とした4回目の接種に踏み切った。
「イスラエルは、科学的に証明されていなくても、論理的根拠で物事を進めることに積極的な国だ」とレビン氏は言う。
「やって損はないというケースも時々ある。初回と3回目の接種がそうだった。迅速に実施したやり方が、今振り返れば功を奏した」
イスラエルのシェバ医療センター(Sheba Medical Center)の予備データによれば、4回目の接種を受けた場合、抗体が著しく増加していることが確認された。
だがコーエン教授は、4回目の接種に意義があると結論付けるには時期尚早だと指摘する。
重症化リスクが高い人々への接種を認める判断は理解できるとしながら、「3回の接種より効果があるのか、まだ分かっていない」と付け加えた。(c)AFP/Ben Simon and Yasmin Zaher