【1月14日 AFP】男子テニス、世界ランキング4位のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は13日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けずにオーストラリアへ渡航した同1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)について、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)を危険にさらし、他の選手が「ばかみたい」だと語った。

 17日に開幕する全豪オープンの第1シードで前回覇者のジョコビッチは、通算10回目の大会制覇と男子歴代最多となる四大大会(グランドスラム)21回目の優勝を目指している。

 しかし、豪政府は新型コロナウイルスの規定違反でジョコビッチのビザ(査証)を再度取り消し、国外退去にすることを検討しており、ワクチンに懐疑的な同選手の運命は依然として不透明な状況となっている。

 チチパスはインドのテレビ局「ウィオン(WION)」とのインタビューで、「彼が自分のルールで行動しているのは間違いない」とし、「とてもずぶとく、グランドスラムを危険にさらしている。多くの選手はそんなことをするとは思えない」と主張した。

 さらに、昨年の全仏オープン(French Open 2021)決勝でジョコビッチに敗れたチチパスは、全豪オープンに出場するほぼ全選手がワクチン接種を完了しているとした上で、「(それ以外の人が)自分勝手な選択をするせいで、他の大勢の選手がばかみたいになっている」と語った。(c)AFP