【1月14日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2022)は13日、エストニア・タリンで女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、15歳のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア)が自身の持つ世界最高得点を更新する90.45点で首位発進した。

 今季シニアデビューを果たしてから無敗のワリエワは、「イン・メモリアム(In Memoriam)」に乗せた完璧なパフォーマンスを披露し、昨年11月に行われたグランプリ(GP)シリーズ第6戦のロシア杯(Rostelecom Cup 2021)で記録した87.42点を上回った。

 ロシア杯ではフリースケーティング(FS)でも185.29点をマークしており、合計272.21点と合わせていずれも世界最高得点を樹立していた。

 2020年のジュニア世界選手権(ISU World Junior Figure Skating Championships)女王であるワリエワは、「きょうは本当にプログラムに入り込んで、物語を伝えられている感じがした。体のことを忘れて滑れるときは最高の感覚」と振り返り、「すごく刺激的で、演技後もかなり興奮している。滑り終えた後でも、さらに高揚感が増している」とコメントした。

 ワリエアはベルギーのルナ・ヘンドリックス(Loena Hendrickx)を76.25点の2位に抑え、14点以上の差をつけて圧倒した。ロシア勢は共に17歳のアレクサンドラ・トゥルソワ(Alexandra Trusova)が75.13点で3位、アンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova、ロシア)が69.05点で4位に続いている。

 ペアのFSでは、昨季の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2021)を制したロシアのアナスタシヤ・ミーシナ(Anastasia Mishina)/アレクサンドル・ガリアモフ(Aleksandr Galliamov)組が合計239.82点で優勝した。

 エフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組が合計236.43点で銀メダル、アレクサンドラ・ボイコワ(Aleksandra Boikova)/ドミトリー・コズロフスキー(Dmitrii Kozlovskii)組が合計227.23点で銅メダルに輝き、ロシア勢が表彰台を独占した。(c)AFP