【1月14日 AFP】(更新)エリザベス英女王(Queen Elizabeth II)の次男で、性的暴行疑惑をめぐり米国で民事訴訟を起こされているアンドルー王子(Prince Andrew)が、軍の名誉職や慈善団体などの後援者としての役職を返上した。英王室が13日、発表した。

 アンドルー王子は1982年のフォークランド紛争(Falklands War)で、海軍のヘリコプターパイロットとして従軍した。英王室は、「女王の承認と同意の下、ヨーク公(アンドルー王子の公爵位)の軍所属と王室の後援者としての役割が女王に返上された」と説明。王子は引き続き公務を行わず、「私人として」訴訟に臨むとした。

 アンドルー王子は、2001年に当時17歳だったバージニア・ジュフリー(Virginia Giuffre)さんに性的暴行を加えた疑いがもたれている。ジュフリーさんは、米実業家のジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)元被告(勾留中に自殺)により性交目的でアンドルー王子ら有力者に貸し出されたと主張し、王子を提訴。ニューヨークの裁判所は12日、訴訟の却下を求めた王子の申し立てを退けていた。(c)AFP