【1月13日 AFP】イタリア政府は12日、検査でチームの35パーセント以上の選手から陽性反応が出た場合は試合を行えないとする、プロスポーツチームを対象とした新型コロナウイルスの新たなプロトコルに合意した。

 AFPが確認した新プロトコルは、同国サッカーセリエAでの相次ぐ感染と分断された意思決定によって日程が混乱に陥り、クラブを憤らせたことを受け、政府と地域当局との間で合意された。

 この件は14日に政府のCTS(技術科学委員会)で議題に上がり、最終承認される見通しとなっている。

 これまでは、チームが試合を行えるかどうかについては、その地域の保健当局(ASL)が自主的に決定していた。しかしセリエA側は、成人選手がGK1人を含む13人いれば、ASLの決定に関係なく試合を行うと主張し、チームがプレーを阻止されたとしても延期を拒否していた。

 そのため対戦相手は試合が行われないと分かっていても会場に移動し、ハーフタイムまで待機した揚げ句、試合中止となることもあった。

 昨シーズンまでは、試合会場に姿を見せたチームは3-0の勝利扱いとなったが、敗戦(および勝ち点1の剥奪)を言い渡されたチームが法的に異議を申し立てたことで裁定が覆り、日程の組み直しを余儀なくされていた。(c)AFP