■音楽人生の足掛かりに

 創設からわずか4か月後、合奏団は初コンサートを開いた。「あの子たちは音符を4個以上続けて演奏できなかった」と振り返るアルゼンチン出身のヒル氏。自らはスケートボードで作ったコントラバスを演奏する。

 合奏団はスペイン各地の都市で演奏経験を積み、「すでに4人の男子団員が音楽学校や公立音楽院で奨学生として学んでいる」という。

 楽器は親子3代続く弦楽器職人のフェルナンド・ソレール(Fernando Soler)さんが、缶、木箱、フォークやスプーン、廃棄された楽器などを材料に製作している。

 リサイクル楽器はできる限り「本物」に近い形に作るとソレールさんは言う。子どもたちが将来、正規の楽器でも演奏を続けられるようにだ。(c)AFP/Diego URDANETA