【1月12日 AFP】欧州連合(EU)欧州議会(European Parliament)のダビド・サッソリ(David Sassoli)議長が11日、死去した。65歳。EUは半旗を掲揚してサッソリ氏を追悼。EU内外の指導者や関係者からは、同氏への弔意が続々と寄せられた。

 サッソリ氏はイタリア出身の元ジャーナリスト。長く欧州議員を務めた。2年半の議長の任期が、今月末で満了する予定だった。

 サッソリ議長の報道官は、議長が11日午前1時15分(日本時間同9時15分)に入院先のイタリアの病院で死去したとツイッター(Twitter)で発表した。

 昨年9月に肺炎で入院していた議長は、先月26日から再入院。その理由について同報道官は、「免疫系の機能不全による深刻な合併症」と説明していた。

 サッソリ氏の死去を受け、欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長や欧州理事会(European Council)のシャルル・ミシェル(Charles Michel)常任議長(EU大統領)をはじめとするEU幹部や政治家らが、同氏に対する熱烈な賛辞を贈った。

 EUでは業務を英語やフランス語で行うことが慣行となっているが、サッソリ議長は一貫してイタリア語を使用していた。これにならい、賛辞の多くがイタリア語で寄せられた。(c)AFP/Marc BURLEIGH