【1月11日 AFP】体操男子の個人総合で五輪連覇を果たすなど、史上最高の選手の一人である内村航平(Kohei Uchimura)が33歳で現役生活に終止符を打つと、11日にマネジメント会社が発表した。

 2012年ロンドン五輪の個人総合で金メダルに輝き、2016年リオデジャネイロ五輪では同種目と団体総合でもタイトルを獲得した内村は、世界選手権(FIG Artistic Gymnastics World Championships)で個人総合6連覇も果たした。

 しかし、最後の五輪となった昨年の東京五輪では、一本に絞って臨んだ鉄棒で落下して決勝進出を逃した。そして、出身地である北九州で開催された昨年10月の第50回世界体操競技選手権(50th FIG Artistic Gymnastics World Championships)が、最後の大会となった。

 内村は同大会の鉄棒で6位に終わったものの、教科書通りにぴたりと着地を決めた際には地元の観客から大喝采を受けた。競技後にはAFPの取材に対し、進退については時間をかけて考えると話していた一方で、体操界には「台頭著しい新世代」がいるとの認識を示していた。(c)AFP