【10月25日 AFP】24日に行われた第50回世界体操競技選手権(50th FIG Artistic Gymnastics World Championships)の男子鉄棒で6位に終わった内村航平(Kohei Uchimura)は競技後、進退についてはこれから考えると話した。

 今大会の内村は、両肩痛の負担を軽減するため鉄棒に専念していたが、6位に終わりメダルを逃した。

 今回の世界選手権は生まれ故郷の福岡県北九州市で開催されたこともあり、大会後にその偉大なキャリアに終止符を打つのではないかとの見方もあった。

 だが、32歳のレジェンドは引退については明言を避け、むしろ今大会で競技熱が再燃したとも話した。「今は何とも言えない」と語った内村は、今後については休養してから熟考する必要があるとの考えを示した。

 2012年のロンドン五輪と2016年のリオデジャネイロ五輪で個人総合連覇を果たした内村は、世界選手権で金メダルを10個獲得するなど、この約10年間体操界のトップに君臨してきた。

 しかし近年はけがによる勢いの衰えが見られ、今夏の東京五輪では個人総合3連覇を諦めた。だが、一本に絞って臨んだ鉄棒では落下もあって予選敗退に終わり、今大会では新世界王者となった中国の胡旭威(Xuwei Hu)に大きく水をあけられる結果となった。(c)AFP