【1月11日 AFP】米国で、アフリカ系米国人作家で公民権運動家のマヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)氏の肖像を使った25セント硬貨が発行された。造幣局は10日、硬貨の流通が始まったと発表した。

「歌え、翔べない鳥たちよ(I Know Why the Caged Bird Sings)」の著作でも知られるアンジェロウ氏を、昨年1月に法制化された「米国人女性25セント硬貨プログラム(American Women Quarters Program)」で採用。同氏の硬貨はその第一弾となった。

 同プログラムでは、2022年から2025年まで、米国に貢献した先駆的な女性5人の肖像を採り入れた25セント硬貨が毎年、発行される。

 新硬貨の表側はこれまでと変わらず初代大統領のジョージ・ワシントン(George Washington)、裏側にアンジェロウ氏の肖像があしらわれている。

 今年、この栄誉を受ける残りの4人は、米国人女性初の宇宙飛行士サリー・ライド(Sally Ride)氏、米先民自治政府「チェロキー・ネイション(Cherokee Nation)」初の女性首長ウィルマ・マンキラー(Wilma Mankiller)氏、ニューメキシコ州で女性の参政権運動を主導したニナ・オテロウォーレン(Nina Otero-Warren)氏、中国系米国人の映画スター、アナ・メイ・ウォン(Anna May Won)氏となっている。(c)AFP