【1月11日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が10日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと明かし、17日に開幕する全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に出場できるかどうかが不透明な状況となった。

 前哨戦のシドニー・テニス・クラシック(Sydney Tennis Classic 2022)で今季の初戦を迎えるはずだったキリオスだが、午後に予定されていたファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)との初戦の数時間前に棄権した。

 キリオスはインスタグラム(Instagram)のストーリーに「やあ、みんな。俺は誰に対してもとにかくオープンで率直でありたい。シドニーの棄権を余儀なくされたのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性になったからだ」と記した。

「現時点では症状もなく体調も良い。みんなの幸運を祈っているし、できるだけ安全でいてほしい。うまくいけば、全豪オープンで会えるだろう」

 観客を引き付ける選手として知られる26歳のキリオスは、長期離脱により世界ランキングが114位にまで下がっているものの、同国最高の選手の一人と広く目されている。

 膝のけがで、昨年9月末のレーバー・カップ(Laver Cup 2021)を最後に実戦から遠ざかっているキリオスだが、コート上での悪ふざけとは裏腹に地元でいまだ根強い人気を誇る。

 メルボルンパーク(Melbourne Park)でプレーする際、いつも満員の観衆と多くのテレビの視聴者を魅了しているキリオスが全豪オープンを欠場することになれば、大会にとっては大きな痛手となるだろう。

 前週のメルボルン・サマー・セット(Melbourne Summer Set 2022)も欠場したキリオスは当時、体調が優れないと話していたが、コロナウイルス感染がないことは確認されていた。主催者によれば、ぜんそくが原因だったという。(c)AFP