【1月10日 AFP】男子テニス、メルボルン・サマー・セット(Melbourne Summer Set 2022)は9日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-6(8-6)、6-3で予選勝者のマクシム・クレシー(Maxime Cressy、米国)を下し優勝。全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に向け順調に歩みを進めた。

 けがと新型コロナウイルス感染で2021年は欠場が相次いだナダルは、試合勘を取り戻すため下位レベルの今大会に出場することを決断。今週も万全ではなく、決勝では24歳のクレシーに厳しく攻められたものの、圧倒的な経験の差で上回った。

 ツアー通算89勝目を飾ったナダルは、これで19年連続でシングルスのタイトルを獲得。完璧ではないものの、これまでの出来に満足しているという。

「もちろん昨年の状態から100パーセント健康になること、シーズン終了までプレーすること、その中で5か月も6か月も試合から離れないことを望んでいる」

「だから、もちろん、自分が望んでいるような状況ではない。だがとてもハッピーだ。コロナを含めこの5か月の間に経験した全てのことを考慮すれば満足している」

 ナダルは全豪で、四大大会(グランドスラム)歴代最多となる21勝目を目指している。

 グランドスラム20勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と並んでいるが、フェデラーはけがで欠場が決まっており、ジョコビッチはビザ(査証)取り消しで出場が不確かなため、ナダルはライバルに先んじるチャンスを手にしている。(c)AFP