【1月10日 AFP】冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプで通算3個の金メダルを獲得しているショーン・ホワイト(Shaun White、米国)が、米カリフォルニア州マンモスマウンテン(Mammoth Mountain)で行われたW杯第2戦の決勝を欠場したため、北京冬季五輪出場が不透明な状況となった。

 35歳のホワイトは、昨年末に新型コロナウイルスに感染したが、大会にはエントリーしていた。

 生後間もなく心臓に異常が見つかったホワイトは、1歳の誕生日までに2度の手術を受けたものの、症状は比較的軽度だったという。しかし、小児ぜんそくを含む自身の病歴について話した際、「肺や呼吸器関連はそれほど良好ではない」と明かしている。

 足首を痛めて8日夜の決勝を棄権したものの、ホワイトは北京五輪の米国代表に選出される可能性を残している。北京行きが決まった場合、ホワイトは今大会でワンツーフィニッシュを果たした日本勢の平野歩夢(Ayumu Hirano)、平野流佳(Ruka Hirano)としのぎを削ることとなる。

 19歳で初出場した2006年トリノ大会で最初の金メダルを獲得して以来、米国代表として五輪に参加し続けているホワイトは、続く2010年のバンクーバー冬季五輪で連覇を達成すると、2018年の平昌冬季五輪で三つ目の金メダルに輝いた。

 ホワイトは昨年12月、北京が最後の五輪になると表明している。(c)AFP