【1月7日 AFP】北朝鮮は米主導の北京冬季五輪に政府関係者を派遣しない外交ボイコットについて、五輪精神に対する「冒涜(ぼうとく)」と強く非難した。朝鮮中央通信(KCNA)が7日、報じた。

 米国とその同盟国の一部は、中国の人権侵害を理由に外交ボイコットを表明。中国の猛反発を受けた。

 北朝鮮のオリンピック委員会と体育省は中国側に送った書簡で、米主導の外交ボイコットについて「北京五輪の成功裏の開催を阻もうとする米国とその追従勢力の反中国の動きが、ますます露骨になっている」として、こうした動きを「五輪憲章の精神に対する冒涜だ」と非難した。

 北朝鮮は、新型コロナウイルス流行を理由に昨年の東京五輪に参加しなかったことで、国際オリンピック委員会(IOC)から五輪出場資格を停止する処分を受けていた。

 それにもかかわらず書簡では、北京五輪不参加の理由を新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)と「敵対勢力」としている。

 KCNAは、五輪出場資格停止処分に言及せず、「敵対勢力」を明示しなかった。(c)AFP