【1月7日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は6日、新型コロナウイルスワクチンの未接種者が自宅待機命令に従わない場合、逮捕するよう命じた。

 人口1300万人のマニラ首都圏では、新規感染者数が過去2日間で3倍に増加したことを受けて、ワクチン未接種者に自宅待機命令が出されている。

 保健当局によると、感染者数は今後さらに増加し、今月末にピークを迎えると予測されている。

 ドゥテルテ氏は事前に収録した演説で「私の見解では、国家の非常事態であるため(ワクチン未接種者を)拘束できる」と述べた。

 さらに「(地域社会のリーダーに対し)ワクチン未接種者を探し、自宅待機を要請または命令するよう命じた」と説明。「未接種者が(ワクチン接種を)拒否して外出した場合、拘束されることがある。抵抗しても、(当局者には)逮捕権が与えられている」

 人口1億人強のフィリピンでは、ワクチン接種は任意とされ、接種率は5割に満たない。

 ドゥテルテ氏は、大勢の国民がいまだにワクチンを接種していないことに「非常に驚いている」と述べた。

 さらに「(新型ウイルスが)地域社会、国、そして世界で急速に広がっている」として、「ワクチンを接種しなければ、すべての人を危険にさらすことになる」と訴えた。(c)AFP