【1月4日 AFP】フィリピン政府は、首都マニラで実施している新型コロナウイルス対策の規制を、5日から周辺地域に拡大すると発表した。1100万人以上が新たに対象となる。

 フィリピンでは先月3日以降、感染者が減少していたが、今月に入り急増している。感染力が強い変異株「オミクロン株」の国内感染も報告されており、保健当局は数日以内に感染者数はさらに増えると警告している。

 カルロ・ノグラレス(Karlo Nograles)大統領府報道官は4日、マニラ周辺のブラカン(Bulacan)、カビテ(Cavite)、リサール(Rizal)3州で、感染者が急増していることから、警戒レベルを上から3番目に引き上げたと明らかにした。

 期限は今月半ばまで。新型コロナウイルスワクチン未接種者は、生活必需品の買い出しと運動以外では外出できない。飲食店、公園、教会、美容院は人数制限が導入される。対面授業や体の接触があるスポーツは中止となる。

 政府統計によると、ワクチン接種を完了した人はマニラ首都圏では約70%だが、全国では半数以下にとどまっている。

 同国ではこれまでに280万人以上が感染し、5万1000人以上が死亡した。(c)AFP