【1月7日 AFP】昨年10月に軍事クーデターが起きたスーダンで6日、民政移管を求める大規模デモの参加者3人が治安部隊によって射殺された。民主化運動に参加する医師会が明らかにした。

 医師会によると、クーデター発生以降に治安当局が行った弾圧による死者は合わせて60人になった。

 殺害された3人のうち2人は、首都ハルツームに隣接するオムドゥルマン(Omdurman)で死亡。うち1人は頭部を、もう1人は腰を実弾で撃たれた。いずれも身元は不明。

 残り1人は首都北郊の北ハルツーム(North Khartoum)で胸部に実弾を受けた。また、実弾やゴム弾、催涙ガスなどで300人以上が負傷したという。

 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は前日、スーダンの治安当局に対して「デモ参加者に対する殺傷力の高い武器の使用を中止」するようツイッター(Twitter)で訴えていた。

 当局はデモ隊に対する実弾使用を繰り返し否定している。(c)AFP