【1月5日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、4日付の仏紙パリジャン(Le Parisien)に掲載されたインタビューで、4月の大統領選で再選を目指し立候補する意欲を示した一方で、出馬表明は確信に至ってから行うと述べた。

 出馬の意向を問われたマクロン氏は「いたずらに引き延ばすつもりはない。望んでいる」と回答。「衛生状況が許し、自分自身の中で、また政治的均衡を踏まえて、全てが明確になり次第(決断を)表明する」との考えを示した。

 今回の発言は、マクロン氏の出馬意欲をこれまでで最も明確に示すものになったとはいえ、立候補の正式表明には至らなかった。

 2017年の大統領選で、フランスの改革と世界の大国としての地位回復を公約して当選したマクロン氏は、今回の大統領選でも圧倒的な本命と目される一方で、当確には程遠いとの見方もある。

 対立候補には、前回決選投票で戦った極右のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏や、一時人気が急上昇した極右の政治評論家エリック・ゼムール(Eric Zemmour)氏がいる。

 さらに、決選投票に進むことができればマクロン氏の最大のライバルになるとみられているのが、右派の共和党候補のバレリー・ペクレス(Valerie Pecresse)氏だ。

 一方左派陣営は、統一候補を依然擁立できずにいる。(c)AFP