メドベとズベレフ快勝、母国の望みつなぐ ATPカップ
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【1月5日 AFP】男子テニスの国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2022)は4日、グループステージが豪シドニーで行われ、グループBのロシアとグループCのドイツがオーストラリアと米国にそれぞれ勝利。全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に向けて調整を続けているダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)とアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)はともに快勝を収め、母国の望みをつないだ。
昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)王者で世界ランキング2位につけるメドベージェフは、アレックス・デミノー(Alex De Minaur)を6-4、6-2で下し、フランスのウゴ・アンベール(Ugo Humbert)に喫したまさかの黒星から立て直した。
ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が前年王者として全豪オープンに出場すると認めたため、同大会で第2シードに入ることになったメドベージェフは、試合前に痛みを理由に鎮痛剤を服用したと明かし「率直に言うと試合前は体調があまり優れなかった」と語った。
シングルス第1試合でロマン・サフィウリン(Roman Safiullin)がジェームズ・ダックワース(James Duckworth)を7-6(8-6)、6-4で下していたため、メドベージェフの白星によって前年王者ロシアは勝利を決めた。
一方、世界ランキング3位のズベレフは、テイラー・フリッツ(Taylor Fritz)を6-4、6-4のストレートで下し、今季2連勝を飾った。
シングルス第1試合では、ジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)がジョン・イズナー(John Isner)に34本のサービスエースを奪われながらも、7-6(9-7)、4-6、7-5で先勝。続く第2試合でズベレフも白星を挙げたため、ドイツの勝利が決まった。
ATPカップでは4グループの首位チームしか決勝トーナメントに進めないため、英国との初戦に敗れていたドイツは今回の勝利で望みをつなぐことになった。
グループBのイタリアは、世界ランキングで7位につけるマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini)の白星などでフランスに3-0で勝利した。
2日のオーストラリア戦でデミノーにまさかの黒星を喫していたベレッティーニだが、この日はアンベールを6-4、7-6(8-6)で下した。
第1試合では、第1セットを先取した同10位のヤニック・シナー(Jannik Sinner)が第2セットでは1ブレークダウンから逆転し、アルトゥール・リンデルクネシュ(Arthur Rinderknech)に6-3、7-6(7-3)で勝利した。
英国と対戦したカナダは、デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)がダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)にストレートで敗れたものの、世界11位のフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime)が同12位のキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)を7-6(7-4)、6-3で退けると、最後はダブルスをものにして勝利を決めた。(c)AFP