【1月5日 AFP】物理キーボードを採用し、かつて政治家や実業家の間で人気を博した携帯電話「ブラックベリー(BlackBerry)」の多くが、基本ソフト(OS)の更新打ち切りに伴い、4日から正常に動作しなくなる。

 開発元のカナダ・ブラックベリー社は先月、旧モデルの端末が使用するOSの「EOL(サポート終了)」を発表。対象となるバージョンは「7.1」以前のOSや「10」のソフトウエア、「PlayBook OS 2.1」以前のOSで、今後はデータ通信や音声通話などが正常に機能しなくなる。ただし、中国の家電大手TCLが設計し2018年に発売された「BlackBerry KEY2」など、米グーグル(Google)のOS「アンドロイド(Android)」を搭載する端末は影響を受けない。

 ブラックベリーは2000年代後半、主にビジネスパーソンの間で人気のピークを迎えたが、その後登場した米アップル(Apple)の「iPhone(アイフォーン)」などのスマートフォンに取って代わられた。サポート終了の決定により、携帯電話の一時代が幕を閉じることになる。

 バラク・オバマ(Barack Obama)元米大統領は愛用者として知られ、2008年に大統領に選出された後も、使用の継続を希望。警護チームはデータ保護のため、基本的な機能だけを搭載した特別モデルを用意する必要があった。(c)AFP