【1月4日 AFP】女子テニスで通算2度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は3日、今週開幕したアデレード国際1(Adelaide International 1 2022)で昨年9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)以来の実戦復帰を果たす中で、忍耐が必要になると語った。

 現在25歳のバーティは、102週連続で世界ランキング1位に君臨しているものの、昨年のフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)で3回戦敗退を喫した後、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)とオーストラリアへの帰国により、そのままシーズンを終了した。

 それからの時間は家族と過ごしていたほか、初優勝を目指す今月末の全豪オープンに向けて練習にも励んでいたといい、「一生懸命に努力して、日々調子を上げていきたい」と意気込むと、「頑張って全力を尽くすことが楽しみ。これからの数週間では、忍耐が必要になるのは分かっている」と語った。

「実戦でプレーするのは久しぶりだけれど、良い気分だし準備は整っている」

 昨シーズンは、全米オープンでエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)が同じティーンエージャーのレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)を下して優勝したほか、24歳のパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)も大躍進した。

 この結果を受けて、バーティは女子の選手層の厚さが示されたと分析し、そうした若手選手が世界トップの座を狙ってくるとして、「誰が何位につけていようとも、こうした若手選手が毎年出てくる」と警戒した。

 また、「若い選手が本当に台頭してきたし、シーズンを通して安定したプレーができていた。それは、女子テニスにとってかなり見応えがある」と話し、試合内容が充実したものになるだろうとも語った。

「純粋に選手層が本当に厚くなっている。誰が相手でも競い合ってビッグタイトルを勝ち取るチャンスをつかむために、何度も最高のプレーをしなければならなくなる」

 先日婚約したばかりのバーティは昨年、オーストラリア勢ではイボンヌ・グーラゴング・コーリー(Evonne Goolagong Cawley)氏以来のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)優勝を果たした。アデレード国際1では1回戦免除となる。(c)AFP