【12月10日 AFP】女子テニス、世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)が、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)の前哨戦として来年1月に開催される男女共催のアデレード国際(Adelaide International 2022)で約4か月ぶりのツアー復帰を果たすことになった。大会主催者が10日、発表した。

 9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)でまさかの3回戦敗退を喫して以降、バーティは実戦から遠ざかっていたが、2021年はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)をはじめ、計5勝を挙げるなどして世界ランクトップでシーズンを締めくくった。

 来年1月2日から9日まで行われる大会の女子の部には、大会連覇を目指すイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)をはじめ、世界2位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)、ガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)、カロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)ら、同7位のアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)を除くトップ10のうち9人が名を連ねており、大会の盛り上がりが期待される。

 一方で、元世界1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は、今年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)を制して世界を驚かせたエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)らとともに、メルボルン・サマー・セット(Melbourne Summer Set 2022)にエントリーした。

 この大会にはその他にも、シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)やエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)、そして世界11位のアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)ら強豪選手が顔をそろえている。

 一方、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は先日、「体が戦うのに必要な状態にない」ことを理由に、全豪オープンをはじめとする夏のオーストラリア大会出場を見送ると表明。同選手はマーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶシングルス最多勝利記録24勝目まであと一つに迫っているが、通算23勝で足踏みしている。

 男子はノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)をはじめ、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)やアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)らのトップ選手の大半が、来月1日にシドニーで開幕する男子国別対抗戦のATPカップ(ATP Cup 2022)で2022年シーズンを開始する予定となっている。

 しかし、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は同大会でのプレーを回避し、代わりに元世界ランク3位のグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)らも出場するメルボルン・サマー・セットで全豪オープンに向けて調整する。

 ナダルは今月末にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで行われるエキシビション大会、ムバダラ・ワールド・テニス選手権(Mubadala World Tennis Championship)で実戦復帰を果たした後、オーストラリアに渡る。同国へ入国する選手は、全員が新型コロナウイルスのワクチン接種を完了していることが求められる。(c)AFP