【1月4日 AFP】米食品医薬品局(FDA)は3日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャー、ビオンテック(BioNTech)が共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、12歳以上の子どもに対する追加接種を承認するとともに、これまで6か月としていた2回目接種から追加接種までの間隔を、全年齢で5か月に短縮した。

 米国では、感染力の高い変異株「オミクロン株」により新型ウイルスの流行が再燃。FDAの決定は、国内の学校が冬休みを終えて授業を再開する中で下された。近日中に米疾病対策センター(CDC)の最終承認を受ける見通し。

 FDAはまた、臓器移植を受けるなどして免疫力が低下した5~11歳の子どもについても、ファイザー製ワクチンの追加接種を承認。今回の決定に当たっては、12~15歳の子ども数千人がすでに追加接種を受けているイスラエルのデータを参考にしたと説明した。

 ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)が収集したデータによると、米国では現在、1日当たりの新規感染者数の平均が約40万人と、2年前の流行開始以来最多となっている。入院患者数も増加しているが、現時点では1年前のピーク時を下回っている。(c)AFP