【12月29日 AFP】米アップル(Apple)は29日、iPhone(アイフォーン)などを製造する台湾の富士康科技集団(フォックスコン、Foxconn)のインド工場を「監査」対象とすると発表した。同工場では今月、集団食中毒が発生し、生活環境の改善を求め従業員が抗議をしている。

 対象となったのは、インド南部タミルナド(Tamil Nadu)州チェンナイ(Chennai、旧名マドラス)近郊スリペルブデュール(Sriperumbudur)の工場で、従業員は1万7000人。女性従業員約250人が食中毒の治療を受け、うち159人が入院した。

 これを受け、従業員寮の生活環境をめぐり抗議活動が発生。工場は18日以降、閉鎖された。

 アップルは工場を「監査」対象とし、「包括的な是正処置」を迅速に講じるためフォックスコンと共に対応に当たっているとしている。

 フォックスコンは、従業員が食中毒になったことを陳謝し「寮の設備とサービス改善のため速やかに手段を講じている」と説明した。(c)AFP