【12月29日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の元ヘッドコーチ(HC)で、指導者引退後はNFLの解説者やテレビゲームの監修者としても活躍したジョン・マッデン(John Madden)氏が、85歳で死去した。

 NFLは、マッデン氏が28日午前に「急逝」したと発表したが、死因は明かさなかった。ロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーは、「あの人ほどフットボールを愛していた人はいない」と話し、「彼こそがフットボールだった」と悼んだ。

 マッデン氏は1976年、HCとしてオークランド・レイダース(Oakland Raiders、現ラスベガス・レイダース<Las Vegas Raiders>)をスーパーボウル(John Madden)制覇に導くと、1979年から2009年までは解説者を務め、特徴的な声と気取らない庶民的な人柄でNFL放送の欠かせない存在となった。

 また、自身の名前を冠した大ヒットゲームシリーズ「マッデンNFL(Madden NFL)」で実況の声もあてた。シリーズは毎年最新版が発売され、数十億ドルの売り上げを誇る史上有数のヒットゲームとなり、ファンだけでなくNFL選手の間でも人気を博している。

 2006年にはコーチとしてプロフットボール殿堂(Pro Football Hall of Fame)入りを果たした。(c)AFP/Rob Woollard