【12月28日 AFP】米北部ミシガン州に拠点を置くデトロイト動物福祉団体(DAWG)に、同じ部屋で多頭飼いされていたインコ800羽以上が届けられた。

 飼い主の息子が23日に497羽をケージ7個で届け、26日にも339羽を連れてきた。

 DAWGはフェイスブックで「思いがけないクリスマスプレゼント」について記し、「インコは非常に不健康な環境に置かれていた」と説明した。

 DAWGは「飼い主の無責任さに憤慨している」として「(インコは)すし詰めで、一刻も早く助け出さなければならなかった」と語った。ショックだったが、「受け入れないわけにはいかなかった」とした。

 DAWGは地域の団体と協力し、インコの一時預かり先を確保。「こうした動物の保護には、本当に周囲の協力が必要だ」と述べた。

 飼い主の息子がDAWGの代表に語ったところによると、飼い主の男性は数羽だけ繁殖させるつもりだったが、飼育管理できなくなった。1か月の餌代は1200ドル(約13万8000円)だという。

 DAWGが投稿した写真では、明らかにけがをしていたり、栄養失調だったりするインコもいるが、獣医師の診察を受けた後に里子に出せるようになるという。

 DAWGは、インコを飼うならば、6~15年の寿命が尽きるまで責任をもって面倒をみる必要があると警告した。「餌や水、毎日のケージ掃除だけでなく、日々の交流や栄養補助、放鳥も必要だ」

 ミシガン州では、動物を適切に飼育管理しない場合、起訴されることもある。しかしDAWGの代表は、当局に通報していないと説明した上で、飼い主一家が助けを求めて「正しい方向への一歩」を踏み出したことをうれしく思うと述べた。(c)AFP