仏杯のファン暴動、パリFCとリヨンに失格処分
発信地:パリ/フランス
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【12月28日 AFP】フランスサッカー連盟(FFF)は27日、観客の暴動で中止になっていたパリFC(Paris FC)対オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)のフランス杯(French Cup 2021-22)9回戦について、再試合は行わず両チームを失格にすると発表した。
17日にパリFCの本拠地スタッド・セバスティアン・シャルレティ(Stade Sebastien Charlety)で行われた一戦では、ハーフタイム中にスタンドで騒動が発生してファンがピッチに乱入し、試合は1-1のまま中止となっていた。
今回の件をめぐっては両チームの会長が責任を押し付け合っていたが、FFFは「試合中に発生した出来事の責任は両クラブにあると判断した」。
これを受け、次のラウンドでこの試合の勝者と対戦することになっていたニース(OGC Nice)が、不戦勝で16強に進むことになった。
FFFの規律委員会は、パリFCに1万ユーロ(約130万円)、リヨンに5万2000ユーロ(約677万円)の罰金も科した。
またリヨンは、執行猶予付きで来シーズンのフランス杯出場を禁止されたほか、今季の残りのリーグ戦でファンのアウェー観戦を禁止する処分も言い渡された。一方のパリFCは今後ホームゲーム5試合を無観客で開催しなければならない。
今回の件ではサポーターと警官の計2人が負傷した。事件当時は逮捕者が出なかったが、その後パリFCのファン3人が捕まり、2人は訴追された。(c)AFP