Sスケート3連覇のクラマー、北京五輪代表入りが厳しい状況に
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【12月27日 AFP】男子スピードスケート界のレジェンドで、五輪で計九つのメダルを獲得しているオランダのスベン・クラマー(Sven Kramer)が、北京冬季五輪に向けた5000メートルの国内選考会で3位に終わったため、代表入りを逃す可能性が浮上している。
五輪の同種目で3連覇中のクラマーは、来年2月4日から20日までの北京大会で5度目の五輪出場を目指している。
しかし、35歳のクラマーが26日のレースで記録した6分12秒29のタイムは、パトリック・ルースト(Patrick Roest)の6分8秒64、ヨリト・ベルフスマ(Jorrit Bergsma)の6分11秒14に次ぐ3番手だった。
世界選手権(World Allround Speed Skating Championships)で3度の総合優勝を誇るルーストは五輪行きの切符を手にし、ベルフスマも代表入りする見通しとなっているが、クラマーについては選考会が終了する30日まで待たねばならない。
男子5000メートルに3選手がエントリーできるオランダだが、代表選手数の上限は男女ともに合計9人までとなっている。
そのため、この競技の男子選手として五輪史上最多のメダル獲得数を誇るクラマーが代表メンバーに入るには、複数の種目を選択する資格のあるライバルが代表に選出されることを期待しなければならない。他には、2014年のソチ冬季五輪で金メダルを獲得したチームパシュートのメンバーに選ばれることが可能性としてはある。
5月に背中の手術を受けたクラマーはレース後、「パシュートで手を貸せるし5000メートルでもうまくこなせる」と強調した。(c)AFP
