【12月3日 AFP】来年2月に開催される北京冬季五輪のメイン会場では、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えたファンに限り現地での観戦が許可されているが、同国の感染状況が深刻化した場合は一般観客の入場が完全に禁止されるかもしれないと、3日に政府系メディアが報じた。

 新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)によって延期された今夏の東京五輪とは異なり、北京冬季五輪の主催者は、国内在住の人に限り会場での観戦を認めるとしている。

 会場をどの程度埋めるのかについては正式な発表が出ていないため、アイスホッケーが行われる1万8000人収容の国家体育館(National Indoor Stadium)で適用される規則が、大会で何が待ち構えているかの手掛かりとなる。

 中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の環球時報(Global Times)は、会場の担当者の発言を引用しつつ、観客はワクチン接種を終え、陰性結果を提示しなければならないと伝えた。

 国家体育館の運営マネジャーは、約6000席が一般の観客に割り当てられているものの、「大会開催時の北京と国内全域の感染状況」次第では、一部あるいは全ての席が封鎖されるかもしれないと同紙に述べた。(c)AFP