マンU暫定指揮官がリーグ杯廃止を提案 過密日程の緩和策として
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【12月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)暫定監督は24日、国内戦の厳しいスケジュールを緩和するために、フットボールリーグカップ(England Football League Cup)の廃止を提案した。
英サッカーではクリスマスから新年にまたがって多くの試合が行われるのが慣例となっているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の変異株「オミクロン株」の影響で、プレミアの一部クラブが打撃を受けているほか、ボクシングデー(26日)の数試合が延期されるなど、今季の日程がかなり過密状態となっている。
そうした中で、ユナイテッドもクラブ内でコロナ感染が拡大して11日を最後に活動休止状態となっており、これまでにブレントフォード(Brentford FC)戦とブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦が延期された。
27日のニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)戦からユナイテッドが活動再開予定である中、ラングニック暫定監督は「イングランドではボクシングデーや27日だけでなく、30日や1月2日にも試合を行うのが重要な伝統だ」と話し、この伝統へのこだわりとリスペクトは必要としながらも、これまでにも議論されてきた二つの問題があるとの認識を示した。
同氏は欧州の主要5リーグでカップ戦が二つあるのはイングランドだけだと指摘し、「フランスでは1年か2年前に二つ目が廃止されたので、われわれは二つのカップ戦を行っている唯一の国だ」と述べ、「これについては再度声を上げ、議論する余地がある」と主張した。
「3部や4部でプレーするクラブの財政状況を改善するために、リーグカップが続けられているのは承知している。しかし、厳しいスケジュールやあまりにも多い試合数は、議論すべき問題だ」
新型コロナウイルスが再拡大する前に、ユナイテッドではすでにプレー可能なフィールドプレーヤーが8人、GKが3人にまで減少し、英カーリントン(Carrington)にある練習施設を4日間封鎖することを余儀なくされた。
しかし、ラングニック暫定監督はユナイテッドの現状について、「選手たちの大半がワクチンを打っていると主張しておく必要がある。私はこのクラブに所属する選手のワクチン接種率が高いと知っている」と述べた。(c)AFP