【12月25日 AFP】フランス南部で、開園時間中にオオカミ9匹が飼育施設内で脱走する騒ぎがあった動物園が、地元当局により営業を一時的に停止された。当局者が24日、明らかにした。

 オオカミの脱走は19日、タルン(Tarn)県モントルドンラベソニエ(Montredon-Labessonnie)にあるトロワバレー(Trois Vallees)動物園で発生。地元当局者がAFPに伝えたところによると、けが人はいなかったが、オオカミ4匹が園職員により射殺され、残る5匹は地元当局によって麻酔をかけられ捕獲された。

 当局者は「当時、動物園にはあまり人がおらず、一般人が危険にさらされることはなかった」ものの、「安全上の問題」により動物園を一時閉鎖する必要があると説明した。

 動物園経営者はAFPに対し、オオカミは園にやってきたばかりで、安全対策の設備を破壊して脱走したが、飼育施設の外に出ることはなかったと説明。「オオカミの一部が異常で危険な行動をとったため、残念ながら4匹が園職員により射殺された」とした上で、来園客は直ちに避難させたことを強調した。

 同園は昨年10月にも、安全対策をめぐって閉鎖命令を受けたが、後に裁判所によって開園が認められていた。SNS上の公式ページによると、営業再開は来年1月中旬の予定。(c)AFP