【12月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は23日、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)加入が報じられたFWフェラン・トーレス(Ferran Torres)について、移籍は間近に迫っていると認めた。スペイン代表のトーレスは、グアルディオラ監督に退団の希望を直接伝えたという。

 財政難に陥っているバルセロナだが、21歳のトーレスの移籍に関して、シティ側と5500万ユーロ(約71億円)の移籍金で合意したと伝えられている。 

 バルセロナには現役時代に所属し、指揮官として率いたこともあるグアルディオラ監督は「バルセロナやレアル・マドリード(Real Madrid)に誘われれば、なかなか断れないものだという感覚がずっとある」とコメントした。

「彼は私の部屋にやって来て、チームを離れたいと言ってきた。私はそうすればいいと答えた」

「私の選手には幸せになってほしい。満足していないならチームを離れなければならない。われわれは、会長や最高経営責任者(CEO)が『だめだ、君はここに残らねばならない』と言うようなクラブではない」

「選手とクラブは合意する必要があるし、これはビジネスだ。しかし、選手が退団を望む場合は出ていくものだ」

 グアルディオラ監督はまた、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)の後継者を探していた夏の移籍市場でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のハリー・ケイン(Harry Kane)を獲得できなかったものの、来月のマーケットではストライカーの補強に乗り出さないことも明言した。

 トーレスは昨年8月、バレンシア(Valencia CF)からわずか2000万ポンド(約30億円)強の移籍金でシティに渡ると、加入1年目となった昨季はプレミアリーグとフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)の2冠、さらには欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の決勝進出に貢献した。

 これまでシティでは公式戦43試合に出場して16得点を挙げているが、2シーズン目となる今季は足の骨折により10月から離脱を強いられている。(c)AFP