【12月23日 AFP】脱税をしたとして、2016年に税金と罰金計210万ユーロ(約2億7000万円)の支払いを命じられていたサッカースペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のDFジェラール・ピケ(Gerard Pique)について、同国の最高裁判所は22日、下級裁判所の判決を覆した。

 下級裁判所は2016年、ピケが2008年から2010年にかけて自身が管理する「Kerad Project」という会社に肖像権を移したように見せかけ、150万ユーロ(1億9000万円)を脱税したとして、罰金60万ユーロ(約7800万円)を含む計210万ユーロの支払いを命じた。

 2019年には全国管区裁判所(National Court)がこの判決を支持したが、ピケは上訴していた。

 最高裁判所は、「Kerad Project」はペーパーカンパニーだとする下級裁判所の判断を覆し、同社の正当性を認めた。また、ピケがイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)時代に英国で支払った社会保障費は、控除対象に当たるとした。

 ピケの妻で、コロンビア生まれの人気歌手シャキーラ(Shakira)さんもスペインで脱税をした疑いで捜査を受けているが、本人は不正を否定している。ピケ夫妻はバルセロナ(Barcelona)近郊で子ども2人と暮らしている。(c)AFP