【2月26日 AFP】スペイン治安警察は25日、サッカー界の複数の代理人が関与した偽の移籍が明らかになったことを受け、「脱税とマネーロンダリング(資金洗浄)」の捜査を始めたと明かした。

 警察の発表によれば、複数の関係先で強制捜査が行われ、「サッカー界の有名な代理人」がマネーロンダリングと脱税を行うために、キプロス1部リーグのチームを通して偽の移籍を取りまとめていたことが発覚したという。

 スペインメディアは、関与した代理人の中にはレアル・マドリード(Real Madrid)のルカ・ヨビッチ(Luka Jovic)やユベントス(Juentus)のミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)を担当するファリ・ラマダニ(Fali Ramadani)氏も含まれると報じている。

 警察はAFPの取材に応じたが、関与した人物の身元は明かさなかった。

 これらの代理人は、選手の移籍金をつり上げ、ベルギーやキプロス、セルビアといった複数の国々で納税を逃れるため、偽りの移籍を取りまとめる組織の一員だったという。

 捜査関係者の話を伝えたスペインメディアは、代理人はこうした「幽霊移籍」を実現するために、キプロス1部のアポロン・リマソル(Apollon Limassol)を利用していたと伝えている。(c)AFP