【12月23日 AFP】(更新)米食品医薬品局(FDA)は22日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)が開発した新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「パクスロビド(Paxlovid)」について、重症化リスクが高い12歳以上の患者に対する使用を承認した。

 コロナ治療のための飲み薬が米国で承認されるのは初めて。承認により多数の人々が利用できるようになり、新型ウイルスの流行において大きな節目となる。

 パクスロビドは2種類の錠剤からなり、5日間にわたり服用する。2200人を対象とした臨床試験(治験)では、安全性が確認されるとともに、高リスク層の入院・死亡リスクを88%減らせることが示された。

 FDAは承認に当たり、独立専門家からなる諮問委員会の審査を省略する異例の措置を取った。パクスロビドは欧州連合(EU)ではすでに承認を受けている。(c)AFP