【12月22日 AFP】タイは21日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染防止策として、外国人観光客の入国時の隔離免除制度「テスト・アンド・ゴー(Test and Go)」を停止すると発表した。

 期間は少なくとも2週間。ワクチン接種完了者には10日、未接種者には14日、ホテルでの隔離を義務付ける。

 政府の報道官によると、既に申し込んでいる人については隔離が免除されるが、入国後に2回目のPCR検査が必要となる。

 PCR検査を受ければ島内を移動できる「プーケット・サンドボックス(Sandbox)」制度は継続する。

 国内の観光業は新型コロナの流行で大打撃を受けており、昨年の収入は1997年のアジア通貨危機以来、最低となった。

 政府は11月、60以上の国・地域のワクチン接種を完了した外国人を対象に、隔離免除制度を導入。PCR検査の結果が出るまで一晩の待機を求めていた。

 タイでは今週、オミクロン株の感染が63人確認された。うち1人は市内での感染者だった。新型コロナの累計感染者数は210万人を超えている。(c)AFP