【12月20日 AFP】21-22イタリア・セリエAは19日、第18節の試合が行われ、ナポリ(SSC Napoli)はアウェーでACミラン(AC Milan)を1-0で下し、2位に浮上して優勝戦線に復帰した。一方のミランは、物議を醸す判定で終盤の同点ゴールが無効となった。

 いてつくような寒さのサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)でナポリは、5分にピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zielinski)のCKにエリフ・エルマス(Eljif Elmas)が頭で合わせて決勝点を挙げた。

 けが人が相次ぐ危機を乗り越えたナポリは、この結果シーズンの折り返しまであと1試合を残して「冬の王者」獲得が決まった首位インテル(Inter Milan)との4ポイント差を守った。

 今季は一時首位を走っていたナポリは、エースのヴィクター・オシムヘン(Victor Osimhen)や守備の要カリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)、そしてイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)ら多くの主力を欠いたものの、プレーには自信がうかがえ、アタランタ(Atalanta)とエンポリ(Empoli)に喫したホーム2連敗から立て直した。

 ナポリを率いるルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は、ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に「ミランのフィジカルを生かしたプレーでこちらが落ち着きをなくしたわずかな時間を除き、ほとんど意のままの試合だった」とコメントした。

 一方のミランは、最後に圧力をかけてフランク・ケシエ(Franck Kessie)がゴールネットを揺らしたが、ダビデ・マッサ(Davide Massa)主審がピッチサイドで映像を確認してオフサイドと判定したため、勝ち点1を奪われた形となった。

 ケシエがシュートを突き刺す前、ペナルティーエリア内でミランのオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)とナポリのファン・ジェズス(Juan Jesus)が競り合い転倒。そのままボールをクリアしようとしたジェズスの下にいたジルーは、オフサイドポジションにいたとジャッジされて得点は取り消された。

 議論を呼ぶ幕切れの結果、ミランは3位に後退したが、ナポリとは勝ち点39で並んでおり、スクデット(リーグ制覇)はさらに2ポイント差で4位につけるアタランタを含む4チームの争いとなった。(c)AFP/Terry DALEY