【12月18日 AFP】タイ南部クラビ(Krabi)県の刑務所で17日、受刑者が放火し、火災が発生した。この刑務所では受刑者約400人が、16日夜から新型コロナウイルスの感染者の隔離を求めて暴動を起こしていた。

 タイの刑務所は過密状態で知られており、新型コロナの感染拡大の抑制に苦慮している。矯正局によると、これまでに全国で8万7000人以上の受刑者が感染し、185人が死亡した。国内の受刑者28万1535人のうち93%近くはワクチン接種を済ませている。

 クラビの刑務所には2100人以上が収容されており、約300人の陽性が確認されている。

 受刑者は17日夕方、雑居房に放火。その前にも火災が起こっていた。火災に関連し、31人が逮捕された。

 タイ警察は、逮捕者を重警備刑務所に移送したと明らかにした。死者はおらず、数人が軽傷を負ったという。地元メディアによれば、14人の受刑者がゴム弾で負傷した。

 県職員はAFPに対し、17日夜に暴動は制圧されたと語った。(c)AFP