【12月18日 AFP】サッカーフランス杯(French Cup 2021-22)は17日、9回戦が行われ、パリFC(Paris FC)とオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)の一戦は、観客の騒動によりハーフタイム後に中止となった。リヨンの試合が途中で打ち切られたのは今季2度目。

 仏パリ市内にあるスタッド・セバスティアン・シャルレティ(Stade Sebastien Charlety)での試合は後半開始を前にスタンドで発生した事件によって再開できなくなった。ハーフタイム中にホームとアウェーのサポーターは発炎筒を投げ合い、自作の花火が大きな音をたてて火を噴いた。

 警備員や警察がスタンドに向かっていくと観客はピッチに逃げ出し、後半に向けて出てきた審判団と選手は控室にきびすを返した。

 約10分後には警察の介入とスタジアムアナウンサーの冷静な呼びかけで観客はスタンドに戻ったものの、当局との合意によって試合が再開されない旨が伝えられた。

 試合は、パリFCの先制を許したリヨンがムサ・デンベレ(Moussa Dembele)のゴールで追いつき、前半を終えていた。

 8月の今季開幕以降、フランスではファンが関与した事件が多発している。リヨンは11月21日に行われたホームゲームで、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)のディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)が観客から投げられたペットボトルが頭に当たったため試合が中止となった。

 このためリヨンは2試合の無観客試合と勝ち点1の剥奪を命じられた。(c)AFP