【12月18日 AFP】中国北部・山西(Shanxi)省の炭鉱で15日夜に浸水事故があり、作業員21人が一時閉じ込められていたが、17日までに20人が救出された。残る1人の救助活動が続けられている。国営メディアが伝えた。

 現場は、石炭の主要生産地である山西省の孝義(Xiaoyi)市にある違法炭鉱。大規模な救出活動が行われ、ポンプ3台で排水が行われた。

 国営中国中央テレビ(CCTV)によると、狭い入り口が人目につかないようにしてあり、正確な地図もなかったことが救助の妨げとなった。

 孝義市は17日、事故をめぐって市の幹部3人を解任したと発表した。

 当局はこれまでに関係者7人を拘束。事故の後に逃亡したとされる炭鉱所有者らの行方を追っている。

 中国はエネルギーの約60%を石炭火力発電で賄っており、停電や工場閉鎖を引き起こしたエネルギー不足を緩和するため、ここ数か月は石炭の生産量を増やしていた。

 当局は16日、需要の高まりを受けて石炭の価格が上がり、違法採掘が増えていると説明した。(c)AFP