【12月18日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)が再び急拡大している影響で、サッカーなど主要競技の試合が中止を余儀なくされ、世界のスポーツがまたも危機に立たされている。そこでAFPは、対応を急ぐ各競技団体の動きをまとめた。

■サッカー

 イングランド・プレミアリーグでは、今週末に予定されていた10試合のうち5試合が見送られた。シーズンをめぐっては、感染爆発を防ぐために一時中断するかこのまま続行するか意見が分かれる中、各クラブは20日に会合を開いてこの危機について協議することになっている。

■ラグビーユニオン

 欧州プロクラブラグビー(EPCR)は、新型コロナウイルスによる厳しい渡航制限を受け、英国とフランスのクラブが対戦する予定だったヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(2021-22 European Rugby Champions Cup)と下部大会にあたるヨーロピアンラグビーチャレンジカップ(2021-22 European Rugby Challenge Cup)の計7試合を延期した。

 欧州大会ではこれまでにも、感染の再拡大ですでに3試合が中止されていた。

 一方、イングランド・プレミアシップは17日、毎週行われている検査において、9クラブにまたがって選手47人とスタッフ7人の陽性反応が確認されたと発表した。これはわずか合計5人だった前週の数字と比べて、急激な増加となっている。

■米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)

 NFLも同日、新型コロナウイルスの「陽性者がリーグ全体で急激に増えている」とし、今週末の3試合の日程を変更した。

 18日のクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)対ラスベガス・レイダース(Las Vegas Raiders)は20日に変更。19日に予定されていたフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)対ワシントン・フットボールチーム(Washington Football Team)戦と、ロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)対シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)戦も21日に延期された。

■米プロバスケットボール(NBA)

 NBAはリーグ内で感染者数が増加していることを受け、新型コロナウイルスの対策規定を強化。報道によるとこの新たな措置では、選手とスタッフに対して検査回数を増やすことやマスクの着用を求められているという。

 26日からは、2週間にわたって毎日検査が実施されることになっている。

■北米アイスホッケーリーグ(NHL)

 NHLは17日、新型コロナウイルスへの懸念を理由に、18日に行われるはずだったモントリオール・カナディアンズ(Montreal Canadiens)対ボストン・ブルーインズ(Boston Bruins)の一戦を延期した。

 NHLの試合が見送られるのは、陽性が確認されて19人がプレーできなくなったカルガリー・フレームス(Calgary Flames)の4試合を含め、これが今季11度目となった。(c)AFP/Pirate IRWIN