【12月18日 AFP】フィリピンの災害対策当局は17日、同国を直撃した台風22号(アジア名:ライ、Rai)により、少なくとも12人が死亡したと発表した。今回の台風は今年フィリピンを襲ったものとしては最も勢力が強く、同国では木や電柱が倒れたり、村落が洪水に見舞われたりする被害が出た。

 台風22号は16日、フィリピン南部と中部を通過。一部地域では通信が途絶え、家屋の屋根が吹き飛ばされた。30万人以上が自宅やリゾート施設から避難した。

 台風22号は、最大風速54メートルの勢力を伴って南東部シアルガオ(Siargao)島に上陸。気象当局によると、翌17日には風速42メートルに勢力を弱めた。

 災害対策当局幹部のリカルド・ジャラド(Ricardo Jalad)氏は、7人が行方不明となっており、2人が負傷したと説明。シアルガオ島は「甚大な被害」を受けたと述べている。(c)AFP/Alan Tangcawan